第1期 森末時代 1973年〜1983年
繊維商社での20年余の勤務を経て坂倉芳三が妻英子と名古屋市中村区森末町にて起業、資本金は百万円でした。
それまで牛乳販売店であった築20年以上の古い建物でした。住居兼店舗で、1階が倉庫及び事務所、2階が住居でした。第一次石油ショックの混乱の中、昼も夜も休日もなくがむしゃらに働いての立ち上げでした。
ネットの生地を仕入れて、それをお客さまのご要望に従って裁断、加工し、お届けする「ネットのテーラー」として産声をあげたわけです。
また、ちょうど中央高速道路の建設工事の時期で、現場の法面への落石防止ネットの取り付けなどでお役に立ちました。
そして、末期には加工端材を利用した一般消費者向けガーデニング用(当時は「家庭園芸用」とよばれた)ネットの開発にも注力し始めました。
坂倉芳三が中村区森末町にて創業
資本金100万円にて設立
資本金を400万円に増資
この頃より園芸業界へ参入
中央道 建設当初の落石防止ネット設置工事
第2期 竹橋時代 I期 1984年〜1995年
事業拡大につれて店舗が手狭になったため、中村区竹橋町の現住所に本社を移転しました。
前の所有者が倉庫として利用していたものを買い受け、社員みんなで事務所として使えるようにリフォームしてのスタートでした。
1階の前半分が事務所、後ろ半分が倉庫、2階は倉庫兼加工場でした。事業拡大につれて1棟また1棟と倉庫を借り増しましたが、1995年に愛知県岩倉市に建坪300坪の倉庫を借りて稼働させました。建設業許可も取得、各業界団体にも加盟しました。
この時期はガーデニングブームの頃で、量販店、園芸店向けのガーデニング用各種ネットの販売増大が会社を牽引しました。
「プロのノウハウをあなたに」のキャッチフレースで、ネット加工の端材から生まれたアサガオ等のつる性植物誘引用の「花すだれ」や周囲オモリ入り加工のカラス・犬猫よけネット「クロウ知らず」などがヒットしました。
現住所に本社移転
(社)日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会加盟
建設業(とび・土工工事業)愛知県知事許可
江南センター操業開始
(社)日本家庭園芸普及協会加盟
中川倉庫オープン
資本金1000万円に増資
倉庫を中村第1・第2に移転
中村第3倉庫オープン
国際産業ファブリック協会(IFAI)加盟
倉庫をインターロフト(岩倉市)へ移転操業開始
第3期 竹橋時代 II期 1996年〜2003年
1996年に創業者坂倉芳三から坂倉弘康に経営がバトンタッチされました。
2001年には、新社屋が竣工、新時代の幕開けを告げました。
21世紀に向けて、E&H(アースコンシャス&ヒューマンコンシャス)の企業行動基準を掲げました。
2002年4月には初めてのインターネットショプ「ネットdeネット」楽天店を開店、ネットショップに参入しました。
インターネットを通じたお客様とのふれあいを通じてネット(網)の提供する「安全」「安心」をお届けする夢の実現にとりかかりました。
坂倉弘康が代表取締役社長に就任、坂倉芳三が代表取締役会長に就任
資本金を2000万円に増資
新社屋竣工
日本テントシート工業組合連合会加盟
愛知県テントシート工業組合加盟
ISO9001認証取得
ネットショップ1号店開店
第4期 2004年~2014年
2004年には江南市の加工場を閉鎖し加工業務を本社に集約し、効率化を図りました。
また、名古屋市のエコ事業所認定を取得し、環境配慮型事業を推進しました。この頃、日本及び愛知県のペストコントロール協会に賛助会員加盟し、鳥害防止ネットを中心とする有害生物管理分野の強化拡大に取り組みました。そして、2011年の東日本大震災においては(公社)日本ペストコントロール協会の一員として被災地でのハエの駆除に社員を派遣しました。また、そして、取り扱いのネット製品の高品質化に取り組み、(財)日本防炎協会の事業所登録を取得し、防炎機能を付加したネットの取組を強化しました。ネットショップ事業では「まもるんキャット」「まもるんキッズ」等新たな分野の開拓を開始しました。
2011年 社員旅行
ISO14001認証取得
名古屋市エコ事業所認定取得
江南センター廃止、加工部門を本社及びインターロフトへ移管
愛知県ペストコントロール協会加盟(賛助会員)
日本ペストコントロール協会加盟(賛助会員)
第5期 2015年~現在
第5期に入っても引き続き製品仕様の高付加価値化に取り組み、消防庁の防炎物品製造業者登録を取得し、(公財)日本防炎協会にも正会員加盟しました。
そして、2020年に選択と集中を進めるべくオリジナルブランドのガーデニング用品製造販売事業から撤退し、祖業であるネット・テント・シートの製品企画・加工・販売・施工に集中することとしました。また、社会の潮流と方向を合わせ、「なごやSDGsグリーンパートナー認定」や「健康経営優良法人認定」を取得しました。
そして2023年3月設立50周年を迎えたのを機に100周年を目指す企業として歩みを進めるべく㈱星野商店と事業提携し、加藤敏久が代表取締役社長に就任しました。2024年には能登半島地震被災地で逃げ出した飼い猫の保護のために社員を派遣し、当社の猫保護器の仕様説明を行い、百数頭の飼い猫を保護することに貢献しました。