鳥害対策などで「防鳥ネット」を設置する際、建物に穴を開けず傷つけない「接着工法」がよく採用されます。
ただし、この工法はあくまで軽いネットを使用する場合に限られます。
人間の落下防止や、コンクリート片などの剥落防止といった高い強度が求められる用途には不向きですので、あらかじめご注意ください。
さて、防鳥ネットの設置などに使われる接着剤には、大きく分けて
①シリコンシーラント
②2液性のエポキシ系 の2種類があります。
現場の状況や施工条件によって最適なものを選ぶことが大切です。それぞれの特徴と硬化時間の目安を比較してみましょう。
| 種類 | 特徴 | 硬化時間の目安 | 弊社使用品 |
| ①シリコンシーラント | 弾力性・耐候性に優れる。一般的にコーキングと呼ばれる。 | 表面乾燥:約1〜2時間 完全硬化:24時間〜数日 | セメダイン 8051N |
| ②2液性エポキシ系 | 2つの液を混ぜて化学反応で強力に固まる。速乾性が高い。 | 初期硬化:数分〜数十分程度 実用強度:数時間 | セメダイン ハイクイック |
※硬化時間は、気温や湿度、塗布する厚みによって変動します。
① シリコンシーラント(コーキング)の特徴

一般的に「コーキング」とも呼ばれる、ゴムのように弾力のある接着剤です。
水や空気を防ぐシール性が高く、屋外での耐候性(紫外線や雨への強さ)に優れています。
硬化には少し時間がかかりますが、下地のわずかな動きにも追従して剥がれにくいのがメリットです。
※使用には別途コーキングガンという専用の道具が必要です。(コーキングガンはホームセンターでも購入可能です)
おすすめ: 防カビ性や耐久性に優れた「セメダイン 8051N」
② 2液性のエポキシ系接着剤の特徴

「主剤」と「硬化剤」を混ぜ合わせることで化学反応を起こし、カチカチに強力に固まる接着剤です。
最大のメリットは硬化のスピードです。速硬化タイプであれば数分で固まり始めるため、作業スピードが求められる現場に最適です。
施工のコツ: 固まるのが非常に早いため、一度に大量に作らず、ネットを張る範囲に合わせて
「使う分だけその都度混ぜ合わせる」のが現場で失敗しないポイントです。
おすすめ: 5分で硬化が始まりスピーディーな作業ができる「セメダイン ハイクイック」
現場や施工条件による使い分けのポイント
施工を急ぐ場合や、接着後すぐにネットを張り込みたい現場では、硬化の早い「エポキシ系(ハイクイック)」が便利です。
一方で、接着してから少し位置調整の時間を確保したい場合や、屋外で長期間の柔軟性を持たせたい場合は
「シリコンシーラント(セメダイン 8051N)」が適しています。
目的に合った接着剤を選び、安全で確実な施工を行いましょう!
もし『高所での作業が不安』『現場の壁材に合うか迷う』といった場合は、無理をせずプロの専門業者へお気軽にご相談ください。
