【2026年最新】都市部で鳩(ハト)が急増する4つの理由と効果的な対策をわかりやすく解説

日光の当たるアスファルトの地面に群れで集まる、様々な色と影を落としたハトたち。

「最近、駅のホームやマンションのベランダで鳩(ハト)をよく見かけるようになった」
「ベランダが糞で汚れて困っている」と感じていませんか?

実は近年、日本の都市部においてハトの個体数や、それに伴う被害の相談が急増しています。ハトの放置は、ベランダや建物が汚れるだけでなく、アレルギーや感染症といった健康被害、さらには建物の資産価値低下にもつながる深刻な問題です。

今回は、なぜ都市部でハトがこれほど増えているのかという背景と、法律(鳥獣保護法)に配慮した正しい鳩対策、そして防鳥ネットやスパイクを組み合わせた効果的な防鳥アプローチを、ネット工事のプロがわかりやすく解説します。

日本の都市部にある高層ビルのコンクリートの縁に集まり、周囲を警戒しているハトたちの様子

都市部で鳩(ハト)が急増している4つの主な要因

日本の都市部で見かけるハトの多くは「ドバト(カワラバト)」と呼ばれる外来種です。
ハトが都市環境に極めて適応し、急増しているのには以下の4つの理由があります。

1.公園や駅前での「餌やり」の習慣

一部の地域や公園、駅前などでは、依然として高齢者や鳥愛好家による「餌やり」が行われています。
ハトにとって餌が豊富にある環境は、栄養状態を極めて良くします。これにより、通常よりも繁殖回数が増加し、
その場所に定着する(営巣する)原因となります。

2.コロナ禍による人流の変化と定期点検の減少

コロナ禍において外出自粛や人通りが減少した時期、ハトにとって天敵(人間)がいない「安全に子育てができる場所」が一時的に増えました。
さらに、当時はビルやマンションの定期点検やベランダの清掃などが休止・縮小されていたため、巣が発見されずにハトが居座るケースが増加しました。経済活動が本格的に再開した現在、それまで静かに増えていたハトとの接触が増え、被害や苦情が顕在化しています。

3. 都市構造(ビル・ベランダ)と気候温暖化

ハトは本来、崖の隙間や岩棚などに巣を作る習性があります。都市部の高層ビル、マンションのベランダ、エアコンの室外機裏、高速道路の高架下などは、ハトにとって「天敵から見えにくく、雨風をしのげる絶好の崖」に見えるのです。
また、ヒートアイランド現象や温暖化により冬の寒さが和らいだことで、ハトは年中いつでも繁殖(年数回〜多い時は8回程度)ができるようになり、個体数の急増に拍車をかけています。

4. 天敵(カラス・猛禽類)の生態的プレッシャーの緩和

かつて都市部ではカラスがハトの卵やヒナを捕食し、一定のプレッシャーになっていました。しかし近年、行政による生ゴミ対策(戸別回収や防鳥ネットの普及)によって、都市部のカラスのエサが激減し、カラスの個体数は減少傾向にあります。
また、タカやハヤブサなどの猛禽類は都市部へ進出し始めているものの、ハトの爆発的な繁殖スピードを抑えるには至っていません。結果として、ハトの生存率が上がっていると考えられます。

鳩が増えることで発生する「深刻な被害(鳩害)」とは?

ハトがベランダや建物に住み着くと、単に「汚い」という問題だけでは済みません。以下のような深刻な鳥害が発生します。

  • 建物の金属腐食や美観の損壊
    ハトの糞は強い酸性を含んでいます。放置するとコンクリートを劣化させ、ベランダの手すりや鉄骨、室外機などの金属を腐食させる原因になります。
  • 健康被害(アレルギー・感染症):
    ハトの糞や羽毛には、オウム病、クリプトコックス症、ニューカッスル病といった重篤な感染症の原因菌が含まれています。また、乾燥した糞が空気中に舞い上がることで、喘息やアレルギー症状を引き起こすことがあります。
  • ダニやノミの発生
    ハトの体や巣には、トリサシダニなどのダニやノミが寄生しており、これが室内に侵入して人間に被害を及ぼすことがあります。

鳩の対策で知っておくべき「鳥獣保護管理法」の注意点

工場の梁の凹みにつくられた、鳩の巣

ハト被害に悩まされても、自己判断で過激な駆除を行うことはできません。
日本国内のすべての野生鳥獣(ドバトを含む)は、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)」によって守られています。

  • 無許可での捕獲・殺傷・卵やヒナの巣の撤去は違法
    行政の許可を得ずにハトを捕獲したり、卵やヒナがある巣を勝手に撤去・廃棄したりすると、
    法律違反(懲役や罰金などの罰則)となります。
  • 対策は「住みにくい環境づくり」が鉄則
    法律に触れずにできる対策は、「ハトを傷つけずに追い払う」「そもそも侵入させない・とまらせない」環境を作ることです。
    卵を産まれてからでは対応が難しくなるため、「まだ巣を作られていない初期段階」での物理的・感覚的な対策が極めて重要です。

プロがおすすめする防鳥対策「組み合わせ」の極意

ハトは執着心が非常に強く、一度安全だと判断した場所には何度でも戻ってきます。そのため、1つの対策だけでは効果が薄い場合があり、
「物理的対策」と「感覚的(忌避)対策」を組み合わせることがポイントです。

防鳥ネット × 忌避剤

ベランダや窓際など、ハトの物理的な侵入を完全に防ぎたい場所には「防鳥ネット」が最も効果的です。
さらに、ネットを設置する前や周辺に、ハトが嫌う味や匂いがする「忌避剤(ジェル・スプレーなど)」を散布しておくことで、
ネットに近づくことすら諦めさせることができます。

忌避剤 × 防鳥スパイク(手すりや室外機の上)

ネットを張ることが難しいマンションの手すり、エアコンの室外機の上、窓枠のサッシなどには、着地を物理的に阻止する「防鳥スパイク」の
設置が有効です。
これと忌避剤を併用することで、視覚・触覚・嗅覚のすべてにおいてハトが寄り付けない環境を作ります。

防鳥ネット × 防鳥スパイク (看板やビルの梁)👑おすすめNo.1

看板の裏隙間や建物の梁(はり)など、部分的にネットで囲うのが難しい狭い場所には防鳥スパイクを設置し、広い空間は防鳥ネットでガードします。物理的ブロックを張り巡らせることで、ハトの侵入経路を完全に遮断します。

防鳥ネットと防鳥スパイクの合わせ技

視覚・音による忌避アイテム × 防鳥スパイク(お手軽対策)

キラキラ光るテープやCD、目玉模様の風船などの視覚的アイテムは、一時的なハトの警戒心を煽るのに役立ちます。
ただし、ハトは学習能力が高いため、これだけではすぐに慣れてしまいます。
とまり木となる場所に防鳥スパイクを設置し、「ここはとまれない、かつ危険な場所だ」と認識させることが大切です。

まとめ

ハトの被害は、時間が経つほどハトの「その場所への執着心」が強くなり、対策が難しくなります。糞を見つけたり、ベランダでハトを見かけるようになったりしたら、できるだけ早い段階で対策をとることが被害を最小限に抑える鍵です。
クラーク株式会社では、工場の屋根裏やビルの梁、マンションのベランダなど、現場の状況に合わせた最適な防鳥ネット・スパイクの選定から施工までをトータルにサポートしております。
「自分で対策してみたけれど効果が出ない」「高所なので設置が難しい」といったお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。