強風や台風の時、 網 はどうすればいい?プロが教える破損・倒壊リスクと対策

台風や強風の季節になると、「せっかく張ったネットが飛ばされないか」「建物に負担がかかって壊れないか」と不安になりますよね。

結論から申し上げますと、固定された網(ネット)にとって、一番の天敵は「風の抵抗」です。
網自体は細い糸でできていますが、面積が大きくなればなるほど、まるで帆船の「帆」のように大きな風圧を受けます。

「網目があるから、風は通り抜けるのでは?」と思うかもしれません。
しかし、網を張りっぱなしにしておくことは、想像以上に大きな危険を伴います。

専門用語のやさしい解説:網は壁になる?

網と風の関係を知る上で、大切な2つの言葉があります。
風荷重(かぜかじゅう): 風が網にぶつかって、網を押す力のことです。網目が細かかったり糸が太かったりすると、風の抜け道が減るため、網はまるで「ヨットの帆」のように風の力をモロに受けてしまいます。

充実率(じゅうじつりつ): 全体の面積に対して、網の糸が占めている割合のことです。この数字が大きい(=隙間が少ない)ほど、強風時には巨大な「壁」と同じように風圧を受けてしまいます。

受ける風の強さと、ネットの選び方の組み合わせを間違えると、大きな破損や事故につながることもあるのです。

プロのおすすめ対策:「開閉式(可動式)」ネットという選択肢

そこで、強風対策としておすすめなのは、可動式(開閉式)タイプのネット施工です。

対策別:メリット・デメリット比較表

ネットの張り方には、大きく分けて「固定式」と「可動式」があります。

比較項目固定式(四方を完全に固定)可動式(レールやワイヤーで開閉/昇降)
強風時の対応なにもできない(耐えるのみ)サッと端に寄せて束ねられる
メリット構造がシンプルで、初期費用が安い。
隙間ができにくい。
風の抵抗をほぼゼロにできる。
網の寿命が長持ちする。
デメリット台風時に網が破れたり、支柱ごと倒壊したりするリスクがある。レールや滑車などの部品が必要なため、初期費用が少し上がる。
おすすめの場所屋内、または風の影響を受けない場所屋外の防球ネット、工場の搬入口など
ゴルフ場でよく見られる、昇降式ネット
開口部に取り付けた防鳥ネットを開閉している様子。シャッター前に設置し、用途に応じて左右に束ねて使用できる事例。
工場の搬入口には、横方向への移動式(カーテンレール)が一般的

【現場のプロからワンポイント】網よりも「柱の倒壊」が怖い!

網のプロとしてお伝えしたいのは、網が破れることよりも、網を固定している建物の壁や柱ごと壊れてしまうことの方が怖いということです。
実際に、強風で固定式の防球ネットの鉄柱が根元から折れ、近隣の建物や車を傷つけてしまったという事故は少なくありません。開閉式にしておけば、台風の前にサッと畳むだけで、この重大な事故リスクを回避できます。

「でも、うちの環境では開閉式にするスペースがない…」という場合もご安心ください。
どうしても固定式にしなければならない場合は、
「本来の目的(鳥よけなど)を果たせるギリギリまで網目を大きくして、風抜けを良くする
というプロならではのご提案も可能です。

もちろんすべての現場に当てはまるわけではありませんが、それぞれに適した施工方法があります。
このようなご不安があるときには、お気軽に弊社へご相談ください!
ご希望に沿った施工案をご提案させていただきます