鳥獣保護法とは?
日本には、野生の鳥や獣(動物)を守るための法律があります。それが「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」、通称「鳥獣保護法」です。この法律は、野生動物が絶滅しないように守ることと、人間の生活とのバランスを取ることを目的としています。
なぜ鳥獣保護法が必要なのか?
昔から、日本の自然にはたくさんの野生動物が暮らしていました。しかし、森林の伐採や都市開発によって住む場所が減ったり、乱獲によって数が減ったりして、多くの動物が絶滅の危機にさらされています。そのため、国が法律を作って野生動物を守ることにしました。

どんな動物が保護されるの?
鳥獣保護法で守られているのは、日本に生息するすべての野生の鳥と哺乳類です。例えば、スズメ、ハト、カラス、タヌキ、シカなどもこの法律で守られています。
また、特に数が少なくなってしまった動物は「特定鳥獣保護区」などで特別に保護されます。
さらに、絶滅の恐れがある動物(例えばトキやイリオモテヤマネコ)は、より厳しく保護されていて、捕まえることはもちろん、傷つけることも禁止されています。
してはいけないこと
鳥獣保護法では、次のようなことが禁止されています。
- 勝手に捕まえる・傷つける
- 野生の動物を許可なく捕まえたり、傷つけたりすることはできません。
- 例えば、スズメやハトを捕まえるのも違法になります。
- 巣や卵を取る
- 野鳥の巣や卵を取ることも禁止されています。
- 例えば、公園の木にあるカラスの巣を勝手に取るのも法律違反です。
- 無許可で駆除する
- 農作物を荒らすイノシシやシカなども、勝手に捕まえてはいけません。
- 必要な場合は、市役所や都道府県に申請し、許可をもらう必要があります。
守るだけではない? 〜管理も大切〜
鳥獣保護法は動物を守ることを目的としていますが、人間の生活を守ることも大切です。例えば、シカやイノシシが増えすぎると農作物を荒らしたり、道路に飛び出して事故を起こしたりすることがあります。また、都市部に生息する野鳥の糞による健康被害・景観被害も深刻です。
そのため、場合によっては、専門のハンター(猟師)が捕獲することが許可されることもあります。このように、「保護」と「管理」のバランスを取ることが、鳥獣保護法の大切な役割なのです。
私たちにできること
鳥獣保護法は、野生動物を守るための大切な法律です。しかし、ただ守るだけではなく、動物と人間がうまく共存できるように「保護」と「管理」のバランスを取ることが重要です。
そのためには鳥獣の駆除ではなく、お互いのテリトリーを分けるような鳥を侵入させない・居つかせない対策が重要です。
また、ご自身で鳥害対策をすると、知らず知らずのうちに鳥獣保護法違反になっている場合も考えられます。
鳥害でお困りの場合は、まずは専門業者にご相談ください。